総務省管轄の第1級陸上特殊無線技士は、無線従事者免許の1つになります。日本無線協会により、一年のうち三回国家試験が実施されます。科目合格の制度はないので、無線工学、法規の両方を一度の試験で合格しなくてはなりません。国内電信級以外で、日本無線協会による養成課程講習会を受け、修了試験に合格することでも取得可能です。第一級の合格率は20〜25%、二級以下では70%〜80%となっています。また、第一級では5,350円、第二級・第三級では5,150円、国内電信級は4,550円の受講料がかかります。
第1級陸上特殊無線技士は略して1陸特と呼ばれており、無線設備の技術操作のための資格となります。中継回線の無線設備や携帯電話の基地局の操作にも必要となる資格です。アマチュア無線には使用できません。この資格が必要なのは、主に電気通信事業の従事者。昔は「特殊無線技士(多重無線設備)」と呼ばれていました。第2級陸上特殊無線技士がが下位資格にあり、上位資格には第2級陸上無線技術士があるがあります。操作範囲が制限されているので、丸二日かかる上位資格に対し、半日の試験で取得することができます。しかし、操作範囲に関して要求されるレベルは低くありませんので、油断は禁物です。第一級の無線工学では、空中線系以外の多重無線設備の理論、構造及び機能の概要・空中線系等の理論、構造及び機能の概要・多重無線設備及び空中線系等のための測定機器の理論、構造及び機能の概要・多重無線設備及び空中線系並びに多重無線設備及び空中線系等のための測定機器の保守及び運用の概要、法規では電波法及びこれに基づく命令の概要が試験科目となります。第二級・第三級の試験科目は、無線工学では無線設備の取扱方法、法規では電波法及びこれに基づく命令の簡略な概要となっています。また、国内電信級では法規は電波法及びこれに基づく命令の簡略な概要、電気通信術はモールス電信 1分間75字の速度の和文による約3分間の手送り送信及び音響受信が試験科目です。試験を受けるにあたり、気になるのが過去に主題された問題・解答だと思います。日本無線協会のホームページには過去に主題された問題を掲載されていますので、そちらをご参考にされてみてはいかがでしょう。問題の出題傾向が少しでもわかれば、勉強の仕方もだいぶ変わってくるはずです。解答も掲載されており、すぐに答えあわせができるというのも便利ですね。ちなみに、第一級陸上特殊無線技士と第一級陸上無線技士は名前は似ているものの、全くの別物ですので間違えてしまわないように注意してください。
第1級陸上特殊無線技士の試験対策として、過去に出題された問題を活用しない手はありません。問題の出題傾向をつかみ、効率よく試験勉強に取り組むことをおすすめします。